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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇魅力的な仕事にしなければ

 教職最後の勤務校となった中学校の校長室には、佐藤栄作総理揮毫の扁額が掲げられていた。いつどのような経緯で掲げられたのかなど定かではない。

 「聞不若見 見不若知 知不若行」

 聞くことは見ることに若かず。見ることは知ることに若かず。知ることは行うことに若かず。学ぶことはそのことを行うまでやって、そこでようやく終わりになるということだろう。

 「世の中を変えようと、行動した人だけがこの世の中を変えられる」を信条とする身にとって背中を押してくれるような言葉だった。

 学校現場は新たな取り組みを始めようとする時、それまで取り組んでいたことを止めたり縮小せず、そのまま継続してしまうようなところがあり、年々忙しくなっていく。現職中、特に気を遣ったのは教職員の多忙感の解消だった。そのために思い切った学校改革が必要だった。

 職業に貴賤上下の区別はないと言われるが、教育職は特別と感じている。魅力的で尊い仕事なのに、失望させるような現状を放置しては志望者が激減してしまう。

 

※出典「不聞不若聞之、聞之不若見之、見之不若知之、知之不若行之」(荀子

「聞かざることはこれを聞くことに若かず、これを聞くことはこれを見ることに若かず、これを見ることはこれを知ることに若かず、これを知ることはこれを行うことに若かず」  (2015.12.22)