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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営(足利市立中学校)、「生き生きとした学校生活のために」生徒指導主事として取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇生徒指導(30)…全校的な視点で対応する

 生徒指導主事の所属は通常3学年になることが多い。指導困難な生徒は1・2年生よりも3年生に多かったこともあり、3年生がしっかりしていれば学校が安定するとの考えからである。

 しかし、所属が3学年になると、3年生への対応が多くなり全校的な視点という面で難がある。そこで、生徒指導主事の机を校長の隣(俗に言う雛壇席)に移動させたのである。

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│                                    (職員室)         │
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│   教務教頭校長生徒指導主事      │
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 市内の中学校の生徒指導主事は毎月2回程生徒指導連絡会議を開き、情報交換や指導上の問題について協議している。席が隣であれば校長は生徒指導主事を通して校内や市内の情報が得やすくなる。生徒指導主事は校長との意志疎通を頻繁に図ることで、常に学校全体を意識することになる。

 生徒指導主事の年齢は学年主任より下になることが多く、学年主任に遠慮してしまうこともあるが、年は若くても生徒指導に関しては立場は上くらいに考えてほしいものだ。机の移動は生徒指導主事にそういう自覚をもたせるとともに、教職員の意識改革にもなっている。 (2015.12.3)