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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇働くことは修行である

 栃木県の中学校は、2年生(が原則)でマイチャレンジ体験学習を行っている。社会体験を通じて地域の人達との関わりや労働することの意義などを学ぶのである。

 体験学習の内容は、勤労生産活動、文化芸術創作活動、福祉ボランティア活動、職場体験活動などで、ほとんどの学校が3日または5日で行っている。

 働くことは経済的行為に止まらず、心が磨かれ鍛えられるといった思い(勤労観)があるが、それは日本人特有のものではないだろう。

 授業中は机にうつぶせのまま、あるいは校舎内外を徘徊し、学校には来たり来なかったりで学ぶ意欲が全く感じられない生徒がいた。こんな状態では何の足しにもならないと、先輩が働いている事業所で職場体験をさせたい(生徒も希望)との保護者の申し出があり、しばらく事業所に通うことになった。生徒は態度も良くなり見違えるほど変わった。

 「人間を成長させる一番の道具は仕事である。」ピーター・ドラッカーというのは、間違いなく名言であると感じたのだが、マイチャレンジ体験学習は、有意義な教育活動として今でも続けられているのはもっともなことだろう。

 

 明日からマイチャレンジが始まります。今年も3日間ですが、37カ所、それぞれの場所で、皆さんは貴重な体験を積むことになります。感動の体験となるよう期待しています。

 マイチャレンジでは、あいさつや返事などの礼儀作法、そして素直な気持ちがとても大切です。3年生は、昨年、ものすごく誉められ、自信もついたのでしょう。その後、すごく成長しました。2年生の人間性、態度はとても素晴らしいので、今年も地域の人達から立派な評価が頂けるのではないかと思っています。

 交通標語にこういうのがあります。「気配り、目配り、思いやり」という標語です。交通標語というより、人生の標語であると思っています。こんな行動がとれたら最高です。

 明日からの3日間は、学校のことは考えないで、それぞれの活動に集中してほしいと思います。(マイチャレンジ事前指導 平成23年2月1日)

  (2015.11.12)