「人柄はいいんだが、仕事が…」などと言われたりする職員は、どこの職場にもいるのではなかろうか。人柄がよく仕事もできれば申し分ないが、そういう人は多くはないだろう。
人柄も仕事も両方望みたいが、両方ではなくどちらか一方をとなれば、重視するのは仕事ということになるだろう。職業人は仕事ができなくては務まらない。
どんなに厳しい採用試験を行っても、また、研修を充実させても、人間性や指導力に欠ける不適切教員が学校現場からいなくなることはない。上司や同僚からの指導助言が何度もされたこととは思うが、改善されないのである。
不適切教員であっても辞めさせるのは容易ではない。そのため、2年前後で異動が繰り返される。問題先送りである。
職業人なら、「仕事はできるが、人柄が…」と言われても、「人柄はいいんだが、仕事が…」と言われたくないものである。両方なら不適切教員だが、教職員は生徒の見本となるべき身近な大人であり、「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない(教特法21条)」存在であることを考えれば、人柄(人間性)も仕事(指導力)にも優れた存在でありたいものだ。 (2015.1.6)