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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇広島平和宣言(4)…政府批判にうんざり

 2014年の平和記念式典が終わり1ヶ月が過ぎた。今回の反省、来年の式典はいつ頃から検討されるのだろう。

 市長という立場を逸脱したような内容の平和宣言が世界に発信されれば、昨年のイスラエル高官のようなことが起こる。広島のような悲劇を二度と繰り返さないために、生きたくも生きられなかった被爆者達の心の叫びを世界に発信することが、広島市の役割だろう。

 今年は、広島県原爆被害者団体協議会の事務局長の言動に疑問を感じた。安倍総理の挨拶について、「厳粛な慰霊碑の前で、前年と同じ挨拶をするとは、被爆者、平和を軽視している証左だ。それが底流にあるから、集団的自衛権の行使容認を閣議決定したのではないか」と、とんでもないことを言ったのである。

 挨拶にはその人特有の形がある。卒業式や入学式の式辞、市長の挨拶など、同じ文言が随分使われる。同じ内容があっても何の問題もない。

 集団的自衛権の議論では、政府が国民の不安や懸念の声に耳を傾けていない、と批判する人達は、自分達の思う通りになるまで政府を批判し続けることだろう。こういう人達こそ政府に耳を傾けるべきである。

 立場を顧みず、政府批判を続ければ、被爆者を傷つけることになるかもしれない。やがて多くの国民は被爆者の心から離れ、「被爆者なんかどうでもいい」と思うような人間が出てきてしまうかもしれない。 (2014.9.18)