甲子園大会のテレビ中継を見ていて気になることがある。それは、負けた学校の選手達の砂の袋詰めと号泣とも思えるくらいの悔し泣きである。
砂の袋詰めについては以前も取り上げたが、もう止めるべきである。あの姿はどう見ても美しくない。砂を持ち帰りたい学校は目立たないようにさりげなくやったらいい。
郷土の期待を背負って出てきた選手達にとって、負けた悔しさは相当なものとは思うが、悔し涙を堪え胸を張って会場を後にする、そんな姿は選手達を一層輝かせることだろう。
高見山は、股割りの稽古であまりの苦痛に涙を零(こぼ)したが、目から汗が出たと言ったのだそうだ。明徳義塾の岸潤一郎投手は、「泣きそうになったが、堂々としている姿を見せたかった」と涙を流さなかったそうである。
本戦出場を果たした代表校の選手達は、小中学生の憧れである。後に続く小中学生を育てていくためにも甲子園大会の中継では留意してほしいことである。 (2014.8.22)