数年前のことだったが、給食の未納問題が盛んに論じられたことがあった。しかし、給食以外の未納問題はほとんど話題にならなかった。修学旅行や宿泊学習などの旅行・宿泊的行事に必要な経費、副教材費などの未納問題も学校にとって重大な問題だった。
保護者に支払い能力がなければ、要保護、あるいは準要保護生徒として認定される。問題なのは支払い能力があるのに払わないことである。
事務の簡素化、事故防止のため集金を銀行振り込みにした学校は多い。しかし、そうしたら振り込み忘れもあって未納者が多くなってしまい、元に戻した学校もある。集金日の朝は、いつもより早く担任が教室に行って事故防止に努めるのである。
修学旅行が目前に迫っても旅行費未納の場合がある。完納しなければ修学旅行にお子さんが行けないことを告げ、どうにか完納してもらうのだが、激しく反発されるなど容易ではない。
副教材費などの集金は、未納とはいっても全くの未納は少なく、ある程度納められていることが多い。副教材などの代金を業者へ支払うことができれば一安心といったところである。未納分をその後どうしても集金できない時には、卒業アルバムのような希望購入の注文を見合わせたり、PTA会費や文化体育後援会費などの減額や免除をお願いしたりと、学年主任は会計処理に苦労している。 (2014.5.11)