最近の日本では、親が子を、子が親を殺めるなどの悲惨な事件が頻発している。日本はどうなってしまったのかと心配する声も多くなったが、家族を大切にできない人が増えてしまったようである。また、父親や母親を尊敬していない中学生や高校生が増えてしまっている。家族を大切にすることはとても重要であり、日本の父親や母親は子どもからもっと尊敬されていいし尊敬されるべきである。皆さんには、このようなこの国の悪しき風潮を改めてくれるよう強く期待していると式辞を述べた。(平成22年3月11日 卒業式)
父親を尊敬する日本の中高生は39%、アメリカは93%、母親を尊敬する日本の中高生は43%、アメリカは95%と新聞の記事にあった。この大きな差はどこから生まれてくるのだろう。アメリカの親は立派で、日本の親はダメな親なのだろうか。愛情を注ぎ、成人間近の中高生の年齢まで育てるのは並大抵のことではない。このことだけでも十分に尊敬に値することだろう。親は単なる同居人ではない。親が親として存在すること自体が尊敬に値するとの認識をもたせたいものである。 (2013.8.5)