平成22年度のことだったが、全日中総会『5月26日(水)・27日(木) 於 国立オリンピック記念青少年総合センター』の前日に、下記のような文書が送られてきた。発信日や発信者名(校長会長など)の記載がなく、怪文書と言われても仕方がないものである。会員が次々に発言するような総会にならなければ議長などの役目はすぐ終わる。東京見物の時間も例年通り確保できるだろう。
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全日中総会代議員・オブザーバーの皆様へ
ご多用のところ、全日中総会にご参加頂き有り難うございます。
総会第1日目の受付は、午前9時からの開始となります。受付を済ませた後、所定の座席でお待ちください。会場準備が当日の午前8時30分からとなっておりますので、ステージその他で作業が行われている場合がありますがお許しください。
代議員席は、ステージ近いところに都道府県単位で座席を指定しておりますので、そちらの席にご着席ください。
オブザーバーの方々は、代議員席より後方に用意されたオブザーバーエリア内にご着席ください。都道府県ごとのエリア指定はありません。
オブザーバーの方々には陪聴者としてご参加いただいております。ご質問やご意見等がある場合には、予め所属都道府県の代議員の方に託していただきますようお願いいたします。(※陪聴者とは、身分の高い人と同席して聞くという意味)
オブザーバーの方々には、入場時に参加票をお渡ししますので、ご記入の上退出される時に出口の参加票入れに入れてからご退出下さい。以上宜しくお願い致します。
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20年程前になるが、ある校長に「総会で何かご意見でも述べられましたか」とお聞きすると、「あんなに大勢の前じゃ何も言えないよ」と話された。大勢の校長を前に気後れし発言できない校長は少なくないようである。
代議員は会員50名に1人なので、栃木の場合は4人になる。県内12の地区が割当表に基づき選出するのだが、選出地区以外の校長は誰が代議員になったのか分からない。分かったとしても、顔も分からないような代議員に質問や意見を託す人などいないだろう。まして代議員には会員の意見や質問を代理する義務はないのである。
オブザーバーは議決に関われない立場ではあっても、校長会の会員なのだから意見を述べたり質問はできるようにすべきだろう。総会資料は当日配布であり、資料を見ての質問や意見は事前に代議員に託すことなどできない。自由に意見を述べられない組織は腐敗する。会員の口を封じるようなことをしてはならないだろう。 (2013.5.14)