以下は、足利市立西中学校の平成22年度の経営方針である。
(1)校訓 -「強く 正しく 美しく」
校訓は学校の精神的基盤となるもので、生徒に大きな影響があるのは間違いない。特色ある学校を標榜する学校は多いが、気風を感じる学校は少ない。学校には連綿と受け継がれる精神がなければならない。
強く
強さには、身体だけでなく精神的な強さも必要である。人が生きていくには、諸々の苦難、蹉跌を越えなければならない。したがって、強健や剛健、頑健と表現されるくらいに心も体もたくましく、夢や希望、大志(大きな目標)を抱いて生きていくことが大事である。
正しく
物事には基礎基本がある。きちんと身につけなければ正しく進めない。進歩もない。考えるより所となる知識がなかったら、物事を筋道立てて考えることもできないし、正しい判断もできなくなる。
不正なことをして結果(利益)を得ても、長続きはしない。幸せにもつながらない。姿勢(気持ち)を正し、正しく行動していくことは非常に大切である。
美しく
美しさとは何だろう。見た目(身なりや髪形が整っているなど)も大事だが、見えない部分も大事である。人としての美しさ、真の美しさを感じさせるのは、むしろ見えない部分(心)であろう。
美しい心とはどんな心だろう。美しい心に対する思いは人それぞれだが、思いやりや感謝の心、自己犠牲や互譲、自他共栄の精神、自然や文化の愛護心、家族愛、郷土愛、愛校心、愛国心、慈愛といった心などは美しい心と言えるだろう。
強くなくては生きていけない。-だが、強いだけではいけない。正しくなくては。そして、美しくなくては。 (2009年 創立51周年に当たり 校長)
(2) 教育目標 -「校訓が息づく生徒を育成する」
教職員と生徒が「強く 正しく 美しく」を精神的基盤として、また、目標として共に歩む学校なら、日々効果的な教育活動が展開され、間違いなく校訓が息づく生徒が育成されるだろう。そして、国民の負託にも十分な成果で応えることができるだろう。 (2013.3.20)