教育目標は職員室や教室、体育館などに掲示されている場合が多いが、生徒や教職員の目標になっているのだろうか。
ある学校で、教職員のほとんどに教育目標について聞いてみると、誰一人として覚えていなかった。「目標なんて意識したことがありません」とか、「いろんなものが職員室に掲げられているが、どれが目標ですか」と話した職員もいた。教職員が覚えていないのだから、生徒だって同じだろう。こういう学校は少なくないと思っている。
西中学校の目標は、25年以上も前に設定(昭和59年度~)されたものである。
◯自分に厳しく、自ら学ぶ生徒
◯思いやりの心を持ったすなおな生徒
◯心身ともに健康な生徒
何人かに確認させてもらったが、三つとも覚えていた職員はいなかった。そこで、平成21年度に校訓「強く 正しく 美しく」を設定したので、それにあわせた覚えやすい新たな目標に改めた。
平成22年度教育目標…「校訓が息づく生徒を育成する」
校訓と教育目標を同じにするという考えもあるが、校訓は毎年改めるようなことをしないが、教育目標は毎年改めてもいいものなので別にしたのである。教室などへの掲示は、教育目標ではなく校訓にした。生徒には、校訓を基盤として、また、目標として各種活動に励んでもらいたいものである。 (2013.3.8)