以前私は、規則正しい生活をするとねばりが出ると話しましたが、規則正しい生活をすれば気持ち(心)も変ります。いろんな事件が発生する度に、心の問題を指摘する声が上がりますが、加害者の生活実態(働く意欲に乏しく遊んでばかり、不健全なビデオや雑誌に囲まれ、乱れた生活習慣など)が明らかにされると、心の問題というよりは生活の問題とされるべきことが多い。いい加減な生活は人の心をダメにする、ということだと思います。
2学期が始まったばかりです。しっかりした生活をして大いに心を磨いてほしいものです。皆さんも十分承知していると思いますが、学校生活では、学習や運動で好成績を収めることも大切ですが、それよりも人格を磨き人間性を高めることはもっと大切です。(平成21年9月1日 2学期始業式)
青少年に関わる衝撃的な事件では、しばしば心の問題が指摘されるが、具体的な妙案は出てこない。心の問題で終わらせると、物事の本質を分かりにくく見えにくくしてしまう。心の問題などまずない、あるのは生活の問題と考えてはいかがだろう。
多忙な学期が始まったが、鋭気を養えただろうか。生徒を元気にさせたいなら、まずは教師が元気であってほしいものだ。 (2012.8.22)