◎現職教育資料②
◆担任の責任ではない
不登校生徒が少ないことを、教育活動(学級経営)の成果と捉えるような人がいる。こういう見方は学級担任を追い詰める。不登校のすべてを学校の教育活動で防げるものではない。担任の力量の問題にしてしまうと、気負いが出たり抱え込んだり、一人で悩むことになってしまい、適切な対応が取れなくなってしまう。荒れた学校、ひどい担任のために不登校になることもあるが、通常担任の責任ではない。
◆批判には泰然と応じる
不登校の原因を突き止めようとしてもはっきりしない。そこで、親は無理に子どもから聞き出した些細な問題を取り上げ、そこに全ての責任を求め担任や学級の生徒、部活に矛先を向けることがある。
保護者の望むままに対処すると、子どもの世界を破壊し、益々登校しづらい状況を作り出してしまうこともある。だから、保護者の批判には、時には親子ともに病んでいると考え泰然と応じることが大切である。
◆不安を取り除き励ます
保護者は相当に悩みや不安を抱えている。したがって、不登校は必ず直るし進級も卒業も進学だってできることを知らせ安心させる。そして、今までの経過や様子、どう関わってきたか、などをじっくり聞いて、どういう方針でどう対応していくかを考えることが大切である。