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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

教育

◇そういう気遣いは無用

現職最後の頃は旅費が毎年のように削減され、また、旅費支給に細かな制約もあり、県外や泊を伴う遠隔地での研修にはほんの僅かの職員しか出張命令が出せない状況だった。教育研究会や先進地視察など、為になる出張は少なくない。経済が好転しなければ旅費の…

◇深刻な問題になっている家庭は少なくない

インフルエンザの大流行が続いている。今年は平成11年(集計開始)以降で患者数が最多なのだそうだ。多くの学校で学級閉鎖の措置をとっているが、学級閉鎖の判断基準は以前は20%の罹患者だったが、今では25%になったようである。30人の学級ならば…

◇校長自身が誇りに思える学校をつくらねば

教頭はやり甲斐のある仕事だが、校長はもっとやり甲斐がある。若い頃から思い描いてきた学校経営にほとんど制約なく取り組めるのである。 校長は実務者ではないので一人ではどうにもならないが、教職員の賛同協力を得て学校を経営していけば学校は劇的に変わ…

◇天長節のままでよかったのに

12月23日は今上天皇の誕生日だが、昭和の時は4月29日が天皇誕生日だった。天皇誕生日は1948年(昭和23)の改称まで天長節と称されていた。 天長節には今と違って子どもたちは正装して登校していた。そして、君が代の斉唱、教育勅語の奉読、校長…

◇生徒や保護者の思いや願いを受け止めてこそ

自動車会社は世の中の人がどんな車を必要としているかといったことを考えて車を作る。性能やスタイル、価格などが購入者の希望に合致しなければ車は売れない。作りたい車を作って売るような経営をしていたら会社はすぐに倒産してしまうだろう。 新装開店の中…

◇頼りにされる教頭がいれば

教頭の事務引継は概ね以下のような内容になる。記載されたことの他にも教頭には多くの実務がある。教頭の経験がない民間人の校長は教頭だったらできないしやる気もないと話したが、教頭はやり甲斐のある仕事である。通常、教頭2年目くらいになれば面白さを…

◇叙勲で思い出すこと

4月29日に春の叙勲、11月3日には秋の叙勲受章者が発表される。県内の受章者でもほとんど知らない人ばかりだが、現職中の勤務が中学校だったので、受章者に中学校の校長だった方の名前を見つけることがある。 何人かの元校長の受章は瑞宝双光章だった。…

◇危機的状況を早く改善しよう

不正に道を譲ったらその代償はあまりにも大きいと過去のブログに書いたが、不正ではなかったとしても、放置したら大変なことになることがどこの会社(職場)にもあるはずである。経験を積んだ社員なら、そういうことに気づいていることだろう。しかしながら…

◇「上に居て寛ならず」では

生徒指導上の困難校として評判の中学校に、校長として異動することになったある校長はその学校を改革するとの強い思いをもって赴任したとのことだったが、5年間の在職中最後まで思うようにはならなかった。 断片的に入ってくる情報だけではどうして改善しな…

◇尊い仕事なのだが

職業に貴賤上下の別はなしとは言われるが、人を育てる仕事は特別でひときわ尊いと思っている。そう思っているのに、教師を希望する高校生や大学生に教師になることを強く薦めることができない。それがとても残念である。 38年の教職経験で感じていたことは…

◇強いだけじゃない

リオのオリンピックで、柔道73㎏級の金メダルに輝いた大野将平選手は、アゼルバイジャンのオルジョイ選手に勝った瞬間、にこりともせず万歳もガッツポーズもしなかった。 前回のロンドン大会では男子柔道に金メダルがなかったので、2大会ぶりの金メダルで…

◇堂々としている姿が見たい

2016年の夏の甲子園大会は、21日の作新学院対北海の決勝戦をもって終了した。今年はオリンピックと重なりいつもより注目度は低かったかもしれない。 テレビを見ていていつも感じることだが、負けたチームの選手が袋に砂を詰める行為を止めさせたい。そ…

◇勤務心得

年度当初の職員会議では、過去のブログ「生徒指導(6)…職員申し合わせ事項」に記述したような独特の申し合わせをする学校もあるが、多くは勤務心得、あるいは服務心得として各学校が作成した内容の確認で大きな差異はないだろう。 以下の勤務心得は教頭と…

◇こんな学びもある

人の評価をその人の周囲の人が行えば、大半は可もなく不可もなく、肯定的評価や否定的評価は僅かといったところが普通の人の評価だろう。ほとんどの人にいい評価をされる人は稀だが、その逆も稀だろう。教職員の評価も同じではなかろうか。 否定的評価をされ…

◇学校の状態は避難訓練でも分かる

防災指導のために多くの学校は年に2回の訓練(4月か5月に1回目、11月か12月に2回目)を行っていることだろう。年1回以上の消火訓練、避難訓練、通報訓練が義務づけられているため、1回目に避難訓練と通報訓練、2回目に避難訓練と消火訓練といっ…

◇教職員による管理職評価が必要である

同僚が評価する教職員の評価は管理職より厳しく確かなことも多い。したがって、同僚の評価を考慮して教職員の処遇を行うことは重要である。特に管理職の登用では重要だろう。 ある学校に教職員から全く信頼のない教頭がいた。しかし、校長になってしまった。…

◇起立できないなら教職を続けるべきではない

最高裁は、卒業式の国歌斉唱で起立しなかったことを理由に停職処分を受けた元教員2人の処分取り消しを求めた裁判で、都側の上告を退ける決定(5月31日付)をした。 2人(元養護学校教員「66歳」と元中学校教員「65歳」)は、2007年3月、それぞ…

◇会議が多い学校にしてはならない

年度当初は仕方がないとしても、年中会議が行われるような学校は教職員にとって苦痛であり、働く意欲も削がれるのか、自分の経験では活力のある雰囲気のいい学校はなかった。生徒指導上の問題もしばしば発生した。 生徒と教師が一緒にいられる時間が短くなる…

◇江田島五省

結婚式で江田島五省を引用して祝辞を述べられた方がいた。興味深い内容だったのでその方に挨拶し話を聞かせてもらった。後日、額に納められた五省が届いた。 〇至誠に悖(もと)るなかりしか (誠意に欠けたことはなかったか) 〇言行に恥づるなかりしか (恥…

◇恒産なくして恒心なし

連日のように報じられる事件には辟易する。乳幼児の虐待や殺害、死体損壊遺棄、妻、親、祖父母の殺傷など、衝撃的な事件ばかりである。 たくさんの事件の中で特に強い憤りを感じるは、抵抗すらできない乳幼児や集団でのむごい仕打ちなど、卑怯極まりない犯罪…

◇子どもの卒業式などと重なっても

小中学校の卒業式も終わり、4月に入れば入学式である。卒業式や入学式にはほとんどの保護者が参列するが、教職員の場合には保護者として参列できないこともあるだろう。 日時が勤務校と違えばいいが同じになることも多い。病気や怪我などは別だが、卒業学年…

◇活躍の場が多ければ

某中学校に赴任して間もない頃、生徒会役員から文化祭をやってほしいとの要望があった。その学校は少なくとも20年間(それ以前も実施していたかどうか不明)文化祭が行われていなかったのである。 文化祭と体育祭(運動会)を交互に実施する学校、あるいは…

◇魅力的な仕事にしなければ

教職最後の勤務校となった中学校の校長室には、佐藤栄作総理揮毫の扁額が掲げられていた。いつどのような経緯で掲げられたのかなど定かではない。 「聞不若見 見不若知 知不若行」 聞くことは見ることに若かず。見ることは知ることに若かず。知ることは行う…

◇思いや願いが生かされる学校でなくては

多くの保護者にとって、学校にものを言うようなことは勇気が要るようで、言いたいことを我慢してしまうことも少なくない。言ったことで不利益を被ったり、納得できない結果になることを危惧するからだろう。 学校への思いや願いは担任を通して知らせてほしい…

◇永遠に生きるかのように

彫刻家の平櫛田中(1872~1979)は、100歳を超えても彫刻用の木材を30年分も所有していたとのことである。買い込んだ木材を彫刻するまで生きていられないと考えたら、どこかで買うのを止めたであろう。 誰の箴言(しんげん)か分からないが、「…

◇記者が講師を引き受けてくれたら

20年も前のことだが、電話ボックスの中にテレクラなどのチラシがたくさん置かれている状況があった。補導員の巡回指導の時などにチラシは回収されていたが、新聞で報じられた(小学生がテレクラに電話といった内容)ことで、県議会はたちまち条例を定めチ…

◇抱えられる存在なのか

「多額の負債を抱えながらも…」、「乳飲み子を抱え…」、「寝たきりの家族や病人を抱え…」、「不況の中、たくさんの従業員を抱えて必死に…」など、不利な状況にもめげず努力する人を賞賛するような場合ならともかく、「抱える」という言葉は慎重に使うべきだ…

◇律儀なことも大事だが

20年以上も前になるが、ある同僚学年主任から、出張しても学校に土産を買って帰る(ほとんど泊を伴う出張)ようなことは今後止めようとの提案があった。出張先からいくつもの荷物を抱えて帰った経験をほとんどがしているので、すんなり決定され申し合わせ…

◇指導要録について

指導要録は、学校教育法施行規則(第12条の3)に基づく公簿として校長の責任において作成されるもので、児童生徒の学籍並びに指導の過程及び結果の要約が記録される。 学籍に関すること(様式1)には、「児童生徒の氏名、生年月日、性別、現住所」、「保…

◇教育は国家100年の大計

20年程前になるが、3Kなる言葉がしばしば話題に上ったことがあった。いくつかの職業を「きつい、汚い、危険」で言い表わしたのである。 ちょうどその頃、3Kと言うなら教員だってそうだとの声があった。「きつい、厳しい、きりがない」ということだった…