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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇議員活動が十分にできれば

 れいわ新撰組から立候補した舩後靖彦氏(61)と木村英子氏(54)が当選した。舩後氏は自力で身体を動かすことも言葉を発することも難しい筋萎縮性側索硬化症という難病の患者で、意思の疎通は目や口の筋肉の僅かな動きと文字盤で介護者に意思を伝えるという特別な対応が必要なのだそうだ。

 木村氏も脳性麻痺で身体を自由に動かすことができない。意思の疎通には介護者の特別な対応が必要なのだそうで、二人とも大型の車椅子と介護者が欠かせない。

 今後二人は国会議員としての務めを果たすために非常な困難に出合うだろう。国会は日付が変わるくらいの長時間審議もしばしばで相当に体力も必要である。また、議員の発言は予め知らされることもないので審議内容を理解するのも大変だろう。

 有能な議員が障害のために、あるいは病気のために引退していった例は少なくないが、重度の障害にもかかわらず立候補したのは相当な覚悟があってのことだろう。

 国会議員は当選したばかりでも、基本給(月129万4千円)、期末手当(635万円)、文書通信交通滞在費(月100万円)、立法事務費(月65万円)、秘書給与(3人まで雇用可、1人600~800万円)、その他調査のための派遣旅費や日当などを合わせると、年に6000万円を超える経費が必要になる。国会議員であることの重みは障害者であっても軽くはない。

 話題性もあり今後二人は多くの国民の注目をあびることになる。議員としての評価が得られれば非難や攻撃を受けることもないだろう。障害があっても務めが果たせるということを見せてほしいものだ。  (2019.7.25)