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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇躊躇している暇はない

 過去のブログ「尊い仕事なのだが」で、教職員を含め教育関係者には多忙な教育現場を改善するという気概に欠けていたと書いたが、益々忙しくなっている状態らしい。

 精神疾患による休職者が5千人になる状況であれば、精神科で薬を処方されている人はその何倍になるのだろう。日ごろ元気に働いている職員から「実は病院で…」と打ち明けられ驚いた記憶がある。

 家族や今後のこともあり絶対に無理をしないよう話したが、こちらが知らないだけで他にもいるかもしれないし精神科での診察に迷っている職員もいるかもしれないと考えると、教職員の負担軽減は何が何でもやらなければならないと感じた。そして、教師は立派でなくてもいい、普通であれば十分と考えるようになった。

 平成30年度の教員採用試験の競争率が報じられ(5月23日、産経新聞た。それによると、採用者の多い小学校の競争率は3.2倍(中学校の競争率は6.8倍、高校は7.7倍)で7年連続の減少だった。自治体別では、新潟県が1.8倍、福岡県が1.9倍で多くが3倍以下だった。ブラックと言われる過酷な教育現場はもはや放置できない状況にある。

 足利市内には例年行われてきた家庭訪問を止めた学校があるが、今ほど勇気ある取り組みが求められている時代はない。  (2019.7.2)