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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇校長ということで解決がつくなら簡単だ

 学校にかかってきた保護者からの電話を受けた職員から、保護者に電話をしてくださいとの電話がかかってきた。内容は苦情のようだったが詳細は聞いてないらしく電話をしてもらえば分かる(「してもらわないと私が困るんです」と言うのには、では校長が困っても構わないのかなと問いたい気持ちになった)というものだった。

 他校でのことだが、保護者からの電話を校長に繋いだために、その後は校長が対応することになってしまった。どういうやり取りがされていたのか詳細が掴めなかったので職員は電話を代わることもできなかった。評判が非常に悪い保護者だったこともあってか校長との関係はこじれにこじれ解決がつかなかった。そんな顛末を知っていたので電話をかけるわけにもいかなかった。そこで、

 転勤したばかりで保護者はもちろん生徒の名前も顔も分からない状況で電話をかけても埒が明かない。担任か学年主任に電話してもらうよう話して電話を切った。

 校長を出せなどとかなり威圧的な電話や訪問者には、どういう人かが分からない状況では電話に出ないし会わなかったが、それによって悪い結果を招いたことはなかった。

 しばしば苦情を言ってくる保護者が職員室で教育委員会に行くと息巻いているのですが、どうしますかと職員から報告があり、「どうぞ教育委員会に行ってください」と帰ってもらったことがあった。

 保護者は市教委でこの対応に怒りを爆発させたらしく、市教委から面談を要請されたが断った。後日保護者が市教委に出向いたらしく市教委から再び電話があった。どうしても会ってやってほしいと言うので、それならばと条件を出した。

 学校は組織で動いているので校長と話して手っ取り早く決着をつけようとしない。部活動に不満があるようだが要求するだけの話し合いにしない。校長と真摯に話し合うということでなら会ってもいいと伝えてもらうと全部了解ということだった。

 じっくり話し合ってみると、両親とも十分に納得したらしく、爽やかな表情を浮かべ丁寧な謝意を述べて帰った。モンスターペアレントが話題に上ることも多いが、私には特に困った経験がない。意思疎通がはかれればトラブルにならないことも多いのではないかと思う。 (2019.6.3)