学校が行うあらゆる教育活動は教育目標の達成にある。したがって、教育目標は教職員や生徒に強く意識されなければならないだろう。教育目標を職員室や教室に掲げても、教職員や生徒に目標とされない学校は、羅針盤を持たずに大海原に出帆した船のようなものだ。
下記は現職中勤務した中学校の目標である。現在までに新たな目標を設定した学校もあるが、多くは一部変更、あるいはそのままである。
学校創立時の頃の様子を当時の校長先生にお聞きする機会を設けたことがあった。先生は教育目標が変更されずにあったことをとても喜んでいた。教育目標は建学の精神として残し、新たな目標をと考えていた私だったが、その学校(G中学校)では手を加えたりしなかった。現職最後の学校(H中学校)に異動となり、そこで新たな目標を定めた。校訓は正門近くのブロック塀に大書され、また、登校時によく見える北側窓ガラスにも張り出されている。
・A中学校→ ○自主学習
○敬愛協力
○健康安全
・B中学校→ ○より確かに
○より豊かに
○より逞しく
・C中学校→ ○学びとる力
○思いやる心
・D中学校→ ○自分で考え責任をもって行う生徒
○心も体も強じんな生徒
○感謝の心をもち、思いやりの行いのできる生徒
・E中学校→ ○心身ともに健康な生徒
○自ら考え想像力を高める生徒
○広い心で協調できる生徒
○根気強く努力する生徒
・F中学校→ ○自主的に考え、知性をみがこう
○誠意を示し、自他を尊重しよう
○美を愛し、豊かな心をもとう
○心身を鍛え、生命を大切にしよう
○国際理解に努めよう
・G中学校→ ○創造-よく学び創造に努める人
○連帯-美しい心でよく助け合う人
○健康-じょうぶで困難に耐える人
・H中学校→ ○校訓「強く 正しく 美しく」を設定し、新たな目標として「校訓が息づく生徒を育成する」とした。
(2017.8.8)