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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇部活動は大切な教育活動だが(1)…改善しなければ続けられない

 教員の業務負担軽減策として、文部科学省スポーツ庁が1月6日付で、部活動の休養日を適切に設けるよう求める通知を全国の教育委員会などに出したことが報じ(7日、産経新聞られていた。部活動の休養日については、昨年12月にスポーツ庁が公表した中学校の調査で、1週間の中で休養日を設けていないと回答した割合が約22%(週に1日が凡そ54%、2日が14%、3日以上が3%)、1カ月の中で土曜日や日曜日を休養日に設定していない割合も約42%(月1回が凡そ12%、2回が11%、3回が6%、4回以上が28%)に上っていたことが判明し、改善の必要があると判断したとのことである。

 スポーツ庁は部活動の適切な練習時間や休養日設定の考え方をまとめたガイドラインを、平成29年度に策定する方針を示しているとのことだが、教員の長時間労働を改善し、負担軽減を図るとともに、生徒の健康・健全育成の観点からも当然の対応だろう。

 学校における部活動は大切な教育活動であるが、学習指導要領における教育課程外であり、活動は主に朝や放課後の勤務時間外、あるいは休日になる。授業や学級経営、生徒指導などで多忙を極める教員にとってはもう限界なのだろう。

 40代の中頃だったが、教務主任として転勤した年の帰宅は毎日10時頃だった。教務主任も部活動の担当があり、仕事は終了後にしかできなかったからでもある。担当した部活動はそれまで指導したことのない部だったので、他校との合同練習や試合にはできるだけ出向いて教えを請うように努めたのだった。帰校してからまた仕事のため、休日でも日没前の帰宅はままならなかった。また、免許外の教科も担当したため、帰宅後教材研究にも膨大な時間を割かねばならなかった。こんな毎日に、1年もたずに死ぬのではないかと思ったくらいだった。

 退職して6年になるが、久々に顔を合わせた現職教員から、先生はいい時に退職されましたねと言われたが、益々忙しくなっているのは確かだろう。日曜日や祝日は原則休養日にし、練習試合や大会などで活動した場合は、その翌日を休養日にする。各家庭の事情や生徒の負担を配慮して朝練習は行わないなど、部活動の健全なあり方を改めて見つめ直す必要があるだろう。

 「勝たなくては、勝たせなくては」との思いは捨て、「勝つのは今でなくてもいい、後で勝てばいい」と考えるべきだろう。孔子は、「之(これ)を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」(子曰、知之者、不如好之者、好之者、不如楽之者)」と言っているが、部活動は(その対象を)好きにさせることが大事であり、将来それを楽しむことができる人間を育てることだろう。そう考えたら、部活動のあり方は自ずと固まっていくように思う。