昨年の5月4日、常磐道で起きたバスと乗用車の正面衝突事故(乗用車に乗っていた母親と6歳の子どもが死亡)は、中央分離帯がない高速道路の対面部分で起きた。対向車がポールを越えたら絶対避けられない大事故になることは誰でも分かる。そこで、早急に対策を講じほしいと首相官邸に意見を送った(5月6日)が、12月20日、国土交通省は事故防止緊急対策を発表した。
具体的には、ラバーポールで仕切るだけの区間約2500㎞のうち、今春から約100㎞でワイヤーロープ5本で中央を仕切り安全対策を検証するとのことだ。
二車線区間では、反対車線への飛び出しが一昨年は334件発生し、死亡事故の発生確率が四車線区間の約2倍になっているとのことなので、全線で早急に工事をすべきだろう。
早急にやるから緊急対策なので、危険と分かっていても対策が遅れれば放置したのと同じである。アメリカだったら、賠償金は懲罰的な意味も含め何十何百億円になるのかもしれない。(2017.1.10)