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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇中学校の入学式式辞

教育

 退職して何年も経つと、「今頃学校は…」と考えることも少なくなるが、年度が変わる頃は学校を懐かしく思い出す。

 現職最後の中学校に赴任して初めての入学式だったが、新入生に述べた以下のような内容のところで、せせら笑うような保護者の姿が目に入った。そこで、声を荒げるように気合いを入れて読み出すと、潮が引くように静かになった。

 入学に当たり、新入生の皆さんにお願いしたいことを2つ述べます。1つ目は、家族を大切にし親を尊敬してほしいということです。
 世界中どこでも親は子どもにとって尊敬の対象です。愛情を注ぎ、皆さんの年になるまで育てるのは並大抵のことではありません。誰が考えても、それは尊敬に値することです。

 2つ目は、同級生はもちろん上級生との関係も深め、一生の友達をたくさん作ってほしいということです。
 そのためには、お互いに努力することが大切です。人間関係は、どちらか一方の努力だけで深まることはありません。もちろん先生との関係も深めて、一生の師弟関係を築いてほしいと思います。

 この時の新入生の成人式(2016.1.10)が母校で行われたが、全員起立して国歌を斉唱し、式辞や祝辞には静かに耳を傾け、誓いの言葉では、代表が席に着くまで起立し続けるなど、とにかく立派で招かれた当時の職員や地域の役員は満足し誇りに思ったことだろう。

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      式 辞

 桜花爛漫のこの佳き日に、多くのご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、本校第52回、入学式を挙行できますことを、心より御礼申し上げます。

 本日、目出度く入学の日を迎えた174名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんは、今日から西中学校の生徒になりました。新たな級友との出会い、教科担任による学習、部活動などに、期待と不安が交錯していることと思います。しかし、心配はいりません。新しい環境にも慣れ、楽しい学校生活が送れるようになります。そして、思う存分活動できるようになり逞しく成長します。後ろに控える先輩達は、その証明です。

 西中学校の教職員は、皆さんを一生懸命に教え、励まし、正しく導いてくれます。先輩を見習い、先生の言うことをしっかり聞いて励んでいけば、皆さんは間違いなく立派な西中生になります。3年間は長いようですが、あっという間です。3年後の卒業の時には、「我ながら良くやった」と、自分で自分を誉められるようであってほしいと思います。

 本校は昨年度、新たな飛躍を期して、校訓「強く 正しく 美しく」を設定しました。校訓を目標にし、先輩とともに、「世の中にこんな学校があったのか」と多くの人に称えられるような学校を創ってほしいと思います。そして、本校で生活する全ての人達が、固い絆で結ばれ、本校を誇りに思える学校にしていきたいと思います。

 保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。本校には、情熱のある教師、実力のある教師、生徒や保護者の心が見える教師、誠意のある教師、生徒の心に火をつける教師を目指している教育愛に満ちた指導力のある職員が揃っています。どうぞご安心ください。お子さんの夢や希望の実現のために、精一杯の支援をして参りたいと思います。

 保護者の皆様には、今後PTA総会や学年部会など、学校へお越しいただくこともありますが、万障お繰り合わせの上、ご出席くださいますようお願い申し上げます。保護者の皆様には、本校教職員と本音で話し合える関係をつくってほしいと思っていますが、しばしば学校に出向いていただければ、そういう関係を築くことはむずかしいことではないと考えています。

 子育ては、皆様の励みであり、生き甲斐であり、喜びであろうと思いますが、私達にとっても同じです。皆様と学校との連携は、全ての教育活動を成功へと導くことになります。どうぞ宜しくお願いいたします。

 結びになりますが、新入生174名の前途を祝福するとともに、ご多用にもかかわらずご臨席賜りました多数のご来賓の皆様に厚く御礼を申し上げ、式辞と致します。

  平成22年4月9日  足利市立西中学校長 〇〇〇〇