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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇足利市教育長(5)…混合名簿を男女別に変更

 20年程前までは、男女別(男子が先、女子が後)の生徒名簿を使用していたが、今では県内のほとんどの学校が男女混合だろう。

 男女共同参画社会実現のためということで足利も混合名簿を使うようになったが、学校の自主的判断ではなかった(教育長の指導もあった)ように思う。男女別か混合かの県教委調査は、現場にとってかなりの圧力で混合名簿を使用するようにと言われているようなものだったが、その頃県教委に勤務していた方にその辺のことを尋ねると、混合名簿の使用を意図したものではなく、県会議員の質問に回答するための調査ということだった。

 足利北中は平成17年度、西中は21年度から男女別名簿に戻したが、以前と違って女子を先、男子が後の名簿にした。各種検診や教科指導などで男女別名簿が必要だった職員は不便を強いられていたので喜んでいた。

 北中が名簿を男女別に戻そうとしていることについても、教育長の対応は今まで通り一貫していたように思う。市教委が混合名簿の使用を指導した経緯があったことを考えたら、容認できないとの指導があっても仕方がないことだった。

 男女別に戻して3年目に入った北中学校で教職員に調査したところ、約8割が男女別の方が使い易いと答えた。また、男女別名簿は男女別共同参画社会を阻害しないし今後混合に戻す必要はないと圧倒的多数が答え、男女別に戻してよかったという思いになった。


男女混合名簿を男女別に戻すことには市教委も抵抗があったようで、再考を(課長に)促されたが、学校評議員会の賛同を得てやろうとしていることなので撤回の意思がないことを伝えると渋々ながら了承された。
 平成11年の頃から混合名簿が使われるようになったが、当時の教育長(故人)から名簿についての話が何度もあり、混合名簿にしないわけにもいかないと話した校長がいたことを思うと、再考を促す市教委の対応は不思議なことではない。やはり教育長が偉かったということだろう。 (2016.3.22)