宿題は学習内容の理解と定着、家庭での学習習慣の育成、学習意欲の向上などを目的に出されるが、出し過ぎないようにと過去のブログ「宿題の出し過ぎは逆効果」に書いた。また、学校に届いた作品募集依頼についても、応募のために作品の提出を宿題にすべきではない(過去ブロ「作品募集が多すぎる」)と書いた。
日々の宿題については、ほとんど家庭学習をやらない子どもの保護者から、たくさん出してほしいとの要望があったとしても、その他の子どものことも考えて対応する必要がある。
学習塾に通っている子ども、水泳やサッカーなどのスポーツ教室に通う子ども、ピアノや書道などの習い事をしている子どもにとっては、過重で苦痛になってしまうこともある。
両親が夜遅くまで働き、帰宅した時には子どもが寝てしまっているような家庭では、面倒を見てやれないことも多いだろう。宿題ができなかったとしても温かい配慮が必要である。
夏休みも終わる頃だったが、町内を散歩中、母親の怒鳴り声を何回も聞いたことがある。漏れ聞こえた内容からすると、宿題が順調に進んでなかったようである。さぼっていたのか、多すぎたのか、難しかったのか、こういう子どもはたくさんいるのかもしれないと可愛そうに思った。
長期休業中の宿題として小学生に出された作文や絵、課題研究、製作など、子どもだけで仕上げることが難しい内容も少なくない。子どもの宿題ではなく、保護者の宿題になってしまうこともある。
盆や正月は来客が多くて宿題をやってられないこともあるだろう。実家への帰省について行った子どもは自宅に戻るまで宿題ができないかもしれない。
特に冬休みは短く、たくさん宿題を出されたらどうしたらいいかと親子で悩んでしまうことがあるかもしれない。それぞれの家庭の事情に配慮が必要である。何でもいいから提出すればいい、と子どもも保護者も考えてしまうような宿題であってはならない。 (2015.12.30)