安全保障関連法案が衆議院で可決(平成27年7月16日)され参議院に送られたが、法案の必要性について安倍総理は、日本の平和と安全を守り抜き、また、戦争を未然に防ぐためと述べている。
法案に反対する人達には常軌を逸していると感じることが多い。某アニメ映画監督は、「憲法解釈を変えた偉大な男として、歴史に名を残したいのだと思うが、愚劣なこと」と総理を批判したが、あまりにも無礼であり軽蔑する。
多くの国民の反対がある中、歴史に名を残そうなどとの私心をもっていたらこの法案を成立させることなどできないだろう。第1次安倍内閣の批判や退陣の状況からすれば、「天の将に大任を斯の人に降さんとするや、必ず先ずその心志を苦しめ、その筋骨を労せしめ…」(孟子)を思い起こさせるような再登場であり、相当な覚悟があったことだろう。
孔子は、その地位に居ないものは、その政務をあれこれ言わないのがよいと述べているが、その立場にはその立場でしか分からないことが必ずあるもので、深く考えもせず簡単に批判するようなことをしてはならない。
「子曰く、其の位に在らざれば、其の政を謀(はか)らず。〔泰伯篇〕」
(2015.7.22)