20年以上も前になるが、模擬試験の結果が高校の合否に反映される実態(埼玉県)が報じられ驚いたことがあった。しかも、模擬試験の実施日が違うこともあったというのだ。こんなことが許されないのは当然である。
これが契機だったように思うが、それまで毎年学校で実施していた業者テスト(下野模試や栃木模試)が行われなくなり、入試のために家庭で猛勉強する生徒が少なくなったように感じた。
生徒に家庭学習を促すため、また、ぺちゃんこカバン(学校指定、背負い型)での登下校をなくすため、英、数、国、社、理の5教科の教科書を持ち帰らせ、ロッカーや机の中に教科書を置いたまま下校することがないようにした。
また、カバンの落書きも消させることにした。あまりにもひどい場合は買い替えるよう保護者に協力してもらうことにした。前途有為な人材を育てるため、また、そのために多額の公費が使われているのであり、個人の持ち物であっても放置しておけないことだった。
教科書を置きっ放しのため、部活動中に教室に呼び戻された生徒は少なくなかったが、カバンには教科書とともに、学ぼうとの姿勢気持ちも詰め込んで登下校してほしいものである。 (2015.6.10)