子どもが品物の購入をねだる時、今も昔も変らず出てくる言葉は「みんなが持っている」だろうか。そして、その言葉に負けてしまう人も少なくないようだ。
確かにみんなが持っていることもあるかもしれない。しかし、持っている人の名を挙げさせれば、ほとんどは数名といったところが多いのではなかろうか。
必要な物なら特にねだられなくても保護者は買い与えるだろう。不必要な物を要求され、どうしたものかと考えあぐねている時に、機先を制するがごとく、「みんなが持っている」との言葉が発せられとぐらついてしまうのかもしれない。
買わない理由を説明し納得させられれば苦労はないのだが、子どもがだだをこね、簡単に引き下がらないことも多いだろう。こんな時に、他の家の子全員が持っていたとしても「不必要な物のために金は出さない。これは、我が家の方針だ!」と毅然とした態度がとれるようでありたいものだ。 (2015.6.3)