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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇2学期制について

 栃木県の7市3町の小中学校は、10年程前から3学期制を2学期制に変えている。小学校が192校(全体の51%)、中学校が75校(46%)になる。

 2学期制で特に支障はないとは言っても、変更してよかったと言う教師に出会ったことがない。長期休業(夏・冬)を前にしての校長の話には、生徒も3学期制の時の終業式(1・2学期)の式辞ような気分にはならない。また、1学期の終業式と2学期始業式の間は、学期間休業日があれば5日、なければ体育の日までの3日であり、これまた改まった気分になれないのだそうだ。

 2学期制の一番の目的は授業時数の確保だが、通信票を出すのが1回、定期テストが1回、始業式と終業式がそれぞれ1回ずつ少なくなり、年間の行事が組みやすく、教職員の負担も軽減できるといったことも理由に挙げられていた。

 足利市の小中校長会は、教育長から2学期制についての意見を求められ、検討したことがある。授業時数の確保という点では、中学3年生以外は特に問題がなかった。十分確保できていたのである。中学3年生は、入試の関係で、卒業式が修業式より2週間程早くなるため、不足する懸念があったが、不足はぶら下がり授業で解消することが可能だった。

 定期テストは授業時数に含まれるものであり、終業式や始業式が1回ずつ少なくなっても、合わせて1時間位にしかならないなど、3学期制を2学期制にしても、特にメリットはないと回答すると、その後2度と意見を求められたことがなかった。

 校長のほとんどが反対だったが、2学期制になった地域の校長が、校長の意向を尊重してほしかったとしみじみ語っていたが、今では3学期制に戻す学校が徐々に増えている(平成26年7月5日 読売新聞)とのことである。2学期制は、2割の学校(多かった頃でも2割5分に達しなかった)で実施されているに過ぎないのである。

 全教職員、保護者、そして、市民から幅広い意見を求めて変更したのならともかく、そうでない場合には、10年も経過したので、生徒や保護者、地域の人達の気持ちなども含め、検証が必要だろう。