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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇生徒指導(17)…青になっても渡れない

 中国では、慣れないと道路の横断はかなり難しい。信号が青になったら歩行者が渡り切っていなくても車は走り出す。かなりのスピードで車が行き交う道路の真ん中で信号が変るのを待っていた時の恐ろしさは尋常ではなかった。

 歩行者用信号も横断歩道もない広い道路の横断では、横断しようとする中国人を見つけ離れないよう一緒に渡ったが、中国は歩行者優先か車優先かを尋ねると、中国人ガイドが、勇気ある者が優先と答えたという話を聞いたことがあったが、それが現状のように感じた。

 中国ほどではなくても、市街地から離れた周辺部の学校では歩車道の整備が不十分だったり、交通の激しい幹線道路が走っていたりで、町中の学校より登下校に危険が伴い重大事故の発生が多いと感じている。

 生徒が幹線道路の横断中に事故に遭い大怪我をした。横断歩道の信号が青になり渡り始めたところだった。調べてみると、歩行者用信号の青の時間は20秒だったが、歩道を渡れる時間は14秒~17秒くらいだった。安全を確認するために要する時間が3秒~6秒もかかるからである。

 「赤は止まれ、黄色は注意、青は進め」、「信号が青になったら渡りましょう」と子どもを指導していたが、そのように行動すると事故に遭うこともある。したがって、道路の横断は信号が青になり、「渡れるようになったら渡る」と考えなくてはならない。 (2015.2.4)