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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇生徒指導(15)…生徒指導主事として

 生徒指導主事は非常に大変だから、やらない方がいいとアドバイスされたこともあって、この仕事は引き受けないようにしようと考えていた。しかし、前任者の急死という窮状に引き受けることになった。尊敬する同僚先輩からは、衆目の一致するところは、君が最適ということだ、とまで言われては、逃げるわけにもいかなかった。

 生徒指導主事は、生徒指導の旗振り役であると言った人がいたが、旗振り役には何となく違和感を覚えていた。教職員の先頭に立つリーダーというより、ああやれこうやれと教職員に指図する意味合いを感じたからである。

 事件や問題行動を解決するのが生徒指導(=消極的な生徒指導)と、多くの人が考えいた時代もあったが、今は、生徒をよい方向へ向かわせたり、保護者の相談に乗るなどして、問題を未然に防ぐ指導(=積極的な生徒指導)に重点が置かれている。したがって、やるべきことも多く、旗振りで何とかできる仕事ではない。

 担任や学年主任など、教職員のためになることは何か、そのために自分ができることは何か、それを一番に考えて務めると、不思議なことに、大変なはずの仕事が、教職員の主体的な活動に助けられ、大いにやり甲斐を感じたのである。

 職員会議などで、「生徒指導に関することは、生徒指導主事の言う通りにやってほしい。それだけお願いします」との管理職の言葉には、期待を絶対に裏切らないようにしようとの気持ちになったのだった。

 こんな経験もあり、生徒指導主事の加配(全国の中学校に1名ずつ配置)の必要性を強く感じ、諸々の懇談会などで訴えたが、未だに実現できないのが残念である。