20年くらい前のことだが、学年集会(中学1年生)で家で決まった仕事がある生徒の挙手を求めると、挙手した生徒は半数に満たなかった。やらせる仕事がないという声も耳にしていたが、少なすぎると感じた。
子どもだって家族の一員である。お客さんではないのだから仕事があって当然だろう。そこで、どんな小さなことだっていいので家庭での役割を与えるよう保護者にお願いしたことがあった。
いつ頃からこうなってしまったのかは分からないが、問題を起こす生徒には家族としての責任や自覚が足りないこともあり、昔の子どものように何がしかの家事手伝いをさせることは大切だろう。
下の文は、足利の姉妹都市スプリングフィールド市への中学生訪米団員として、当時派遣された3年生の感想文(一部)である。
15歳でアメリカの大地にふれられたことが、最高の思い出として、いつまでも心に残ると思います。スプリングフィールド市でホームスティをし、いろいろな体験をすることができました。
通学をして感じたことは、授業の始まりと終わりの時に、みんなとても機敏に行動し、時間をしっかり守っていることでした。また、一緒に生活をしてみて、家族が互いに協力し合い、一人一人が家族の一員として、きちんと家での仕事を分担し、生活していることが印象に残っています。
アメリカでは、家事は家族で分担しているとのことである。日本の子どもは、家事の手伝いをすることもなく小遣いをもらっているが、アメリカでは子守や手伝いをして稼ぐのだそうで日本とは随分違う。 (2014.11.16)