教頭(副校長)には、校長昇格や退職などで空いた数だけ教務主任の中から昇格者が出る。教務主任を経験せずに昇格するのは、教育委員会などからの現場復帰という場合で通常はない。
教務主任は各学校の校内人事、あるいは、定期異動で転入した教育委員会指名の職員が務めることになる教育委員会承認の人事であり、非常に重要な役割を担うのである。
年齢や経験、実績などを考慮して選任するのだが、任に堪えない教務主任も中にはいる。徐々に、そして間違いなく教育活動に支障を来すことになる。このような時にどうするかが非常に重要である。
教務主任になったということは、一般的には管理職へのレールに乗ったということなのだが、新年度には交替させるべきだろう。そのままズルズルと続けさせるのは管理職や教育委員会の怠慢であり無責任である。
教務主任は大変だが、学校を動かしているという実感も湧き、やり甲斐を感じる面白い仕事である。教務主任の仕事が面白くなったら、それはもう教頭になる準備が整ったということであると、現職中何度も話したことがあった。やり甲斐や面白さを感じないようでは、まだその仕事を全うしているとは言えない。
校長についても同じで、教頭職が面白くなったら校長になる準備ができたのである。当然のことながら、その仕事を面白いと感じて励む教務主任や教頭は、教職員から信頼されているのは間違いない。 (2014.4.28)