校長に出るよう要求してくる電話も時にはかかるが、用件を確認すると校長では問題をこじらせることになると思えたものも少なくない。
学校は組織で動いているので、最初に校長が出て決着をつけるようなことをすれば、問題の正しい解決ができなくなる。校長の判断は最終判断であり間違ったら挽回は難しい。
校長が担任や生徒指導主事より先に家庭訪問をしたら、何を話したかによって取れる対策も取れなくなる。上杉謙信が武田信玄に斬りかかるのはドラマの世界であって、大将が首を取られたら終わりである。やがて組織は機能しなくなる。
電話だけでなく面談を求められたこともあったが、校長が出るべきではないと判断したものは絶対に応じなかった。 (2013.10.26)