にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇国旗や国歌に敬意を払えないようでは

   秋は運動会のシーズンで、学校や地域など、各地で盛んに行われていることだろう。現職中は学区内の小学校や地域から招待され、毎年運動会を見学していた。

 学区内のことだけに立派な運動会には誇らしく感じたり、他に紹介したい気持ちにもなるのだが、中には疑問に感じる運動会もあった。

 過去のブログ「教員採用(2)…国家観を問う」で、成人式に招かれた二人の教師(小学校時代の担任)が最前列で話し続け、国歌斉唱になっても起立はしたものの話し続けていたと書いた。この二人が所属した学校の運動会は開会式の国旗掲揚で児童が帽子を被ったままだったが、教師もそうだったのである。国旗に注目していたので目にした教師は数人だったが。

 各種の式典で、国旗の掲揚や国歌の演奏(斉唱)を行う場合には「ご起立脱帽の上、…云々」の放送が入ったりするが、放送がなければ起立も脱帽もしない日本人は少なくないだろう。放送がなくてもきちんと行動できるようにするには、小さい頃からの指導が大切である。

 東南アジア(タイ)に旅行した方の話だが、食事中、突然国歌が放送されたのだそうだ。客達は一斉に立ち上がったとのことである。その方も立ち上がったが、もし座ったまま食事をしていたら殴られたかもしれないと語った。国際化の時代であり、語学(特に英語)教育の重要性が語られるが、国旗や国歌に敬意を払わないような人間は、いくら語学が堪能でも国際的には失格である。国際舞台での活躍などとても無理だろう。     (2013.10.13)