グルメ番組や名湯、名旅館などを紹介する旅番組を見ていると、時々気になる場面が出てくる。
食ならば、テレビに映るのだから箸が上手に持てるリポーターであってほしいが、そうでなくても仕方がないとは思っている。しかし、どうにも我慢できないのが下品な振る舞いである。テレビの前で不快な思いをしている人は少なくないだろう。
口の中の物は飲み込んでから話してほしいし、入っていたら手で口を覆うといった基本的な作法をやってほしいものだ。食べている時の大声とどふざけ、ぐちゃぐちゃと噛んだ状態の口の中を見せるリポーターには呆れてしまう。
子どもへの悪影響も考えられるし、食の紹介はもう少し上品にやってほしい。下品な食の番組が放映されるような国は世界で軽蔑されることはあっても尊敬されることはないと思う。
各地の名湯など、温泉の紹介ではバスタオルが必要だろう。しかし、かけ湯もせずに湯船につかってしまうことには納得できない。
温泉宿や日帰り温泉などで、脱衣場から出てくるなり、何もせずに湯船につかってしまう人が少なくない。かけ湯をして湯船につかる、タオルを湯船に入れないなど、入浴の作法は日本の文化である。テレビ局には世の中を善導してほしいものだ。 (2013.8.12)