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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇学校経営(3)…努力の方向

(4) 努力の方向(各種教育計画は、努力の方向を踏まえて作成する。)

※ある学校の清掃指導計画は、「地球環境を構成する一員としての自覚をもち…」で始まる内容だった。本校の全教育活動を通しても、そんな自覚をもたせるのは難しいのではないかと清掃主任と話し合った。主任としては、身支度を整え、無駄話を慎み、僅かな時間なので一生懸命にやってもらいたいと考えていたので、そういうことを書けばいいのではないかと話したところ、こういうものは直していいのですかと聞くので、自分の教育観に基づきどんどん直してかまわないと応えた。

① 創意ある学校運営の推進

ア.校務分掌を適正に組織して、責任をもった職務遂行が行われるようにする。

イ.地域や保護者の意見等を参考にしながら、適切な教育課程を編成するとともに、指導内容の確実な定着に努める。

ウ.職員一人一人が自信をもって教育活動を展開できるように、学校評価や努力の方向を十分に反映した分かりやすい各種教育計画を作成し実践する。

エ.職員一人一人が学校全体を視野に入れて、他を楽にしようとの意識をもって職務を遂行する。

オ.郷土や国の歴史や文化、伝統を愛する心情を教育活動全体を通して育成する。

カ.生徒や地域の実態、学校評価を踏まえ、魅力ある特色のある学校の創造に努める。

② 教職員研修の充実

ア.教職員の要望を生かした現職教育計画を作成し、それに基づく研修を推進する。

イ.研究校の発表会や各種研修会・講演会に参加し、研修に努める。

ウ.学校の諸課題解決のための研究と組織的な実践を推進する。

エ.人間性を高めるための修養に努める。

オ.部落差別の実態に学び、部落差別をはじめとする様々な差別を解消しようとする強い意志・意欲、人権感覚が高まるよう研修する。

③ 学習指導の充実

ア.指導内容に精通するという基本を踏まえ、基礎的・基本的な内容の確実な定着が図れる指導計画を作成し実践する。

イ.本時や内容ごとのねらいを生徒に示すとともに、評価方法も工夫し、生徒が意欲的に取り組めるようにする。

ウ.チャイムと共に授業が開始できるようチャイムを教室で聞くようにする。

エ.返事や授業の始めと終わりのあいさつを励行させる。

オ.3あい運動(学びあい、喜びあい、励ましあい)の趣旨を活かし、協力して学習や運動ができるようにする。

カ.学習の遅れがちな生徒への個別指導を充実する。

キ.学習の楽しさや達成の喜びを味わわせる工夫やコンピュータの活用等、授業研究を進めるとともに、用具などの毎時間の準備を確実にする。

ク.生徒の興味・関心、地域や学校の特色を生かした総合的な学習の時間の充実に努める。

ケ.資料室や準備室の教材の整理整頓、教育機器の点検に努め、常に使いやすい状態にする。

コ.世界の国々の異文化に対する興味・関心を高め、異なる文化を受容し尊重する態度を育成する。

サ.ALTと積極的な交流を図らせ、コミュニケーション能力を育成する。

シ.全学級一斉に、同問題の漢字テストを年数回実施することで、助け合って学習する習慣を育成する。

④ 特別活動の充実

ア.自発的自治的な活動を促すために、話し合いや決め方などの方法を指導するとともに、励みとなるような支援(助言や評価など)に努める。

イ.人間としての生き方に関する指導の充実に努めるとともに、個が生かされる集団が形成されるよう指導する。

ウ.生徒会活動の意義を自覚し、積極的に活動できるようにするとともに、地域社会との連携も深めて活動の広がりを図る。

エ.学校行事を他の教育活動と関連させながら、自主的活動を促進し、家庭や地域社会との連携が深まるよう効果的な実施に努める。

オ.自然体験など、多様な活動を通して教師と生徒との人間的な触合いを深めるようにする。

カ.自分の考えを述べられるようにするとともに、他の考えを尊重する態度の育成に努める。

⑤ 道徳教育・情操教育の充実

ア.道徳とは道得であることを自覚し、適切な資料を用意して生涯の指針となる学習になるよう努める。

イ.各教科等における道徳教育を補充、深化、統合するため、道徳の時間を確保するとともに、適切な資料、自覚を促す指導方法、多様な考えを引き出す発問、板書等の工夫をする。

ウ.自分の考えを安心して発言できる学級の雰囲気づくりに努める。

エ.高齢者との交流やボランティア活動などの体験活動を通して、自他の生命の尊さや思いやりの心を育てる。

オ.正義感や規範意識を高めるための指導を、他の教育活動と関連させながら重点的に進める。

カ.知識の総合、考える力の育成、豊かな人間性を育むため、読書の時間を確保するとともに奨励する。

キ.肌で自然を感じられるような体験活動を工夫し、自然を愛し美しいものに感動する心の育成に努める。

ク.校内放送の工夫、校舎内外の環境整備等、潤いのある学校環境づくりを促進する。

⑥ 生徒指導の充実

ア.「形は心を求め、心は形を進める」との観点に立ち、礼儀や作法、言葉遣い、服装等の指導を生徒との対話を基本として進める。

イ.すべての教職員が、学年・学級の枠にとらわれずに、生徒や保護者との関係を深めて、生徒を良い方向に導くことで問題を未然に防ぐという観点に立った生徒指導に努める。

ウ.保護者や地域、関係機関と連携して交通事故や誘拐・性被害等の防止に努める。

エ.力で人間を屈伏させることはできない、との認識のもと、話し合いで問題を解決させるようにする。

オ.同一歩調で指導できるよう情報交換を密に行う。

カ.計画された教育相談の他に、随時相談を必要に応じて実施し、悩みなどの解消や自己実現への支援をする。

⑦ 体育指導の充実と保健・安全指導の徹底

ア.教科や体育的行事、部活動などでスポーツ好きな生徒を育成する。

イ.心を一つにする集会指導、部活動での上下関係、あいさつや返事、俊敏な行動など、礼儀や作法を身につけさせるとともに、自信をつけさせる。

ウ.健康診断の結果を疾病の予防や治療の促進などに活用するとともに、保健計画を改善し必要な処置をする。また、各種の健康調査を実施し、健康の保持増進に努めさせる。(食生活や睡眠など)

エ.性や薬物に関する正しい認識をもたせ、性被害防止、薬物乱用防止指導に努める。

オ.食中毒や異物の混入防止など、給食の安全確保とともに、健康と栄養、食事のマナー、会食を通しての和やかな雰囲気づくり、人間関係づくりを進める。

カ.用具の片付けや環境整備、施設設備の安全点検を十分に行うとともに、事故防止の指導を徹底する。

キ.火災や不審者対策など、3年間を見通した防災・防犯の訓練計画を立て、防災・防犯能力を向上(個も組織も)させるようにする。

ク.清掃の仕方や分担を明確にし、責任をもった取り組みができるようにする。

ケ.環境問題は、緊急を要する人類共通の課題であることを認識し、環境問題の認識が深まるよう指導する。

コ.施設・設備の使い方や校舎内外での安全な過ごし方を徹底する。

特別支援教育の充実

ア.学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害ADHD等、特別支援が必要な生徒の理解を深め、個々に応じて方針をもって指導できるよう指導計画を作成する。

イ.交流学習(みやま学級の生徒が親学級の生徒と一緒に学習する)を通して、相互理解を促進し、望ましい人間関係を育てる。

ウ.特別支援学校、療育施設、医療機関等と連携した効果的な指導に努める。

エ.就学指導では、保護者の心情に配慮し誠意をもって当たるとともに、保護者自らが望ましい就学先を考えられるよう具体的で継続的な教育相談に努める。

オ.社会的自立ができるよう、障害の状態・発達段階・適性等を踏まえた進路指導の充実に努める。

⑨ 環境教育の充実

ア.自然に親しむ活動等で、自然を愛し、自然に感謝し、自然を尊ぶ心情を育む。

イ.校内(NKG=「日本一きれいな学校」の継続実践)や地域の清掃活動等を通して、環境を大切にしようとする態度を育成する。

ウ.資源ゴミ回収等を通して、循環型社会への実践力が養われるようにする。

エ.地球温暖化防止のために、節電や節水等、自分たちでできることを進んで行えるようにする。

オ.学校での環境教育活動を積極的に発信し、家庭や地域の理解と協力が得られるようにする。

⑩ 人権教育の推進

ア.同和問題をはじめとする差別の解消は、国民の願いであると共に義務との認識をもって生徒や保護者への啓発活動を行う。

イ.差別に屈せず力強く生きたり、社会に貢献した人々の存在を知り、差別解消に明るい展望がもてるよう指導する。

ウ.人権についての学習は、人間の生き方について学ぶ場であるという認識に立ち、人権週間における諸活動の工夫・実践に努める。

エ.いじめなどの人権侵害事案を見逃さず、毅然とした指導をする。また、生徒会によるいじめ撲滅運動などを通し、正義感を育成するとともに、人権尊重の精神を培うようにする。

オ.人権侵害は、前の大戦のような悲惨な戦争を引き起こす要因にもなり得る、との認識をもってこの教育を推進する。

⑪ 進路指導の充実

ア.マイ・チャレンジなどの体験学習や進路相談を充実させるとともに、進路資料の収集や活用に努め、望ましい勤労観や職業観を育成し、学ぶこと働くことへの意欲を高める。

イ.進路指導は人間としての生き方指導であって、進学指導ではないことを常に意識の中に置き、他の教育活動との関連を図りつつ展望をもった進路指導計画を立て、計画的・継続的な指導に努める。

ウ.進路学習会やたより等を通して保護者啓発を行い、家庭からも生徒に有効な指導ができるようにする。

⑫ 家庭・地域との連携

ア.地域との連帯意識が高まるよう地域の行事には積極的に協力する。

イ.教職に就いているからこそ教職以外の人と数多く触れ合える、との認識をもって、地域住民や保護者と積極的に交流する。

ウ.各種学校だよりで、学校の様子や考え、生徒への指導事項、教育に関する正しい情報を発信し、学校理解を進めながら、学校と一体となって生徒を教育する気風を醸成する。

エ.生徒や保護者、地域のために学校があることを肝に銘じ、職務を遂行する。

オ.保護者や地域の期待に応えられるよう教育活動の充実に努め、生徒の育成に情熱を注ぐようにする。

(5) 学校課題

 学校課題は、研究課題ではないし研究主題でもない。教育目標達成のために解決しなければならない課題である。教職員が力を合わせて解決していかなければならないものなので、全員で検討し設定すべきである。検証は、教育の専門家である教職員の感触で推し量ることができる(生徒が変わった。達成されている。)検証可能な具体的課題が望ましい。

※例えば、「チャイムとともに学習を開始する」、「授業開始までに教科書・ノートを開いておく」、「大きな声で自分からあいさつする」、「教科書(英数国社理)は毎日持ち帰る」といった課題でもよい。