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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇正直になるには

 相変らず暗い気持ちにさせられる事件が多い。いろんな事件が報道されますが、私が一番腹立たしく思うのは、多くの人の手本となるべき責任ある立場の人が、無責任なことをして追求されると、嘘をつくなどして逃れようとすることです。天地神明に誓ってなどと言っておきながら、間もなく嘘がばれてしまうことが多いようで、潔(いさぎよ)さがありません。

 皆さんも一度や二度、経験したことがあるのではないかと思いますが、正直に話さなくてはならない時に、ドキドキした経験はありませんか。嘘がつけたらどんなに楽かと考えたこはありませんか。正直に事実を話すには勇気が必要だったと思います。世の中には、嘘をついて事実を認めようとしない人がいますが、こういう人は勇気のない人間、臆病者であると思います。(平成22年1月8日 3学期始業式)

※ある問題行動に関わった数人の生徒がいた。一人を除く全員が事実を認めたが、一人だけは頑として認めなかった。私は、事実を認めた生徒達に、「みんなは彼の友人か」と聞くと、皆が友人だと答えた。そこで、「事実を認めることと、嘘を突き通すことでは、どちらが先生の信頼を失うと思うか」と聞けば、嘘を突き通すことと答えたので、正直に話すよう説得すべきであると話した。「できるか」と聞くと、できると答えた。

 それから間もなく、事実を認めなかった生徒は、血相を変えて担任の先生のところへ飛んでいったのだった。勇気を奮い起こして事実を話した生徒が担任の信頼を得たのはもちろんのことである。嘘はいずればれるが、その前に、正直に話せる勇気を培わせたいものである。