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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇余裕がないと

 教師の仕事は忙しく、目の前の仕事で精一杯の状況がある。他のことに目を向けていたのではいつまでも仕事が終わらない。脇目もふらずの心境にさせられてしまうようである。教師は視野が狭いとの批評を耳にすることがあるが、こんなところに大きな要因があると感じている。

 生徒指導主事になり、私には担任がなくなった。そして、授業時数が一挙に10時間以上も減った。すると、今までできなかったこともできるようになり、目を向けなかったことにも目が向くようになるなど心に余裕が生まれた。全教職員がこうでなくてはならないとしみじみ感じたのである。ある生徒が教師に相談を依頼したことがあった。その教師は相当に忙しかったらしく相談に応じなかった。生徒は自分が先生の眼中にないのではないかと感じてしまったようで、不満を漏らしていた。

 県内の中学校では45人学級が40人学級となり、今では35人学級にまでなったが、根本的な解決は学級の人数を減らすことより、標準法(教職員定数の標準に関する法律、学級の数で職員数を決定)の改正ではないかと考えている。  (2012.10.22)