最近は読書の時間を日課表に組み入れ、読書を奨励する学校が増えたように思う。テレビやラジオを見たり聞いたりする時間はたくさんあるのに、大学生になっても漫画しか読まないなんて、と活字離れが指摘されたりしたが、改善に向けて多くの学校が動き出したようである。
趣味と聞かれれば、ゴロ寝と読書と答えていた時期もあった私だが、随分本を読まなくなった。三国志、史記、十八史略、水滸伝、武将列伝、葉隠、宮本武蔵、親鸞、太閤記、氷川清話、夢酔独言、孫子など、ウイスキーをちびりちびりとやりながら読む、これを人生の幸せと感じた時代もあった。活字離れは青少年だけの問題ではないが、少なくとも、忙しくて読みたくも読めない状況があってはならないし、読むことの楽しさを知らずに卒業してしまうことのないようにしたいものである。 (2012.8.6)