ちょっとしたことで暴れ出す切れる子どもの存在が盛んに報じられたことがあった。報道では切れる原因(理由)が明らかにされることもなく、切れる子どもは特異な子どもとの印象をもった人も少なくないだろう。
切れる子どもは自己の感情を制御できないのであって、多くの切れない子どもと本質(資質)的に違いはない。感情を制御できないのは我慢ができないからであり、わがままなのである。特異な子どもではない。
先生方も、時には思う存分切れてみたいことがあるのではなかろうか。何も考えずに切れることができたらどんなに気持ちがよいことか。切れないのは、切れるわけにいかないからではないか。 (2012.5.21)