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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇研究ばかりじゃ

 「学校の先生は本を読まない」と言われた(西中出入りの本屋さんではない)ことがある。他の職種の人達との比較でも、調査に基づくものでもない。昔の先生に比べ、本を買う先生が少なくなっている実態と、人を教育する立場の人間は、たくさん本を読んで見識を深め、人間性を磨くことが必要との考えがあっての発言だったのかもしれない。

 教師の資質向上がしばしば遡上(そじょう)に上る。そして、資質向上のための研修として、現職教育が行われるのが、どこの学校でも、情報やその他の教育機器の活用、道徳や教科の授業研究、教育相談、生徒指導、人権教育、特別支援教育といった内容で、必要に迫られての研修が多いのではないかと思う。どれも大切だが、最も大切な自己の人間性を磨くような研修となると、ほとんど行われないのが現状である。昔はそばに寄っただけで頭が下がってしまうような教師がいたとのことだが、最近はどうなのだろうか。

 教育公務員は、その職責を遂行するために、耐えず研究と修養に努めなければならない、と法(教特法21条)に規定されてい。しかし、研究ばかりが盛んに行われ、自己を磨く修養については、ほとんど顧みられない状況のように思う。研修とは、研究と修養を合わせた和製熟語なのだそうだが、教師の人間性を高めてこそ、研究の成果が生かされるのではないかと思う。全国津々浦々、研究をやらない学校はない。なのに学校の荒廃が叫ばれている。生徒の変容ばかりを考え、自己の変容を忘れていてはいけないだろう。