暴力、恐喝、いじめなど、何でもありの無法地帯と思えた学校に勤務したことがあるだろうか。かつて西中もそのような時があったようだが、このような学校では正常に授業ができないので、当然のことながら学力は低い。正義感などもっていると生きていけないのか、見て見ぬふりも多い。世の中集団生活があるところには必ず決まりはあるものだが、無法がまかり通り、教師への信頼も失墜してとても学校とは言えない状況である。
昔、ある学校に転入前の学校で四天王といわれた生徒が転入してきた。転入間もない頃、この生徒は「なんてまじめな学校なんだ、まじめでつまらない」と、年中ぶつぶつ言っていた。しかし、しばらくして、ある日突然模範生に大変身してしまった。
きっかけは昔の仲間と再会し、仲間のあまりの変わり様に衝撃を受けたということだった。それまで気長に腹も立てず、ねばり強く決まりを守らせようとした担任の姿があった。担任の地道な努力が大変身につながったものと思っている。 (2012.3.8)