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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇人権教育と言論の自由

 人権侵害は、前の大戦のような悲惨な戦争を引き起こす要因にもなり得る、との認識をもって人権教育を推進する、と学校経営の方針の中で述べたが、人権教育は、あのような戦争への道に進むことがないようにする重要な教育と考えている。「風が吹けば桶屋が…」のような考えと思われるかもしれないが。

 私は、戦前に青年や成年であった方と、あの戦争について話せる機会がもてた時には、「戦争は避けられないことだったのか。歴史の必然だったのか。一人の国民として、当時の世の動きや雰囲気に何を感じていたか。」などを聞かせてもらってきた。このような動機は、かつての教育長さんが、「差別は戦争の原因にもなる」というような話をされたということを耳にし、それを確かめたいと思ったからだった。明治維新を成し遂げた日本には、身命を賭して活躍した我が国の誇りとも言える日本人が大勢いた。維新を成し遂げた人達は、当時はもういなかっただろうが、意志や気概を受け継いだ人達など、憂国の士は少なからずいたはずである。にもかかわらず、どうしてどうにもならなかったのか、という思いもあった。

 差別や偏見、あるいは蔑視といった面での話を聞かせていただく度に、その教育長さんが言われたことは確かなことと感じるようになった。また、当時はものを言うことができなかった、言ったら大変なことになっていた、との話も同時に聞かせてもらった。以来私は、あのような戦争を防止するためにも、人権教育と言論の自由は何よりも大切にされなければならない、と考えるようになった。