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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇教職員の喫煙

 最近はほとんどの学校が敷地内全面禁煙だろう。学校行事や夜間開放、その他で来校する喫煙者はともかく、喫煙職員は相当にストレスを感じていることだろう。他校の職員が校門の外で喫煙しているのを見たことがあるが、見苦しいというより気の毒に思った。火の始末や受動喫煙防止、禁煙教育といったことへの職員の理解と配慮は十分であり、昔のような校舎内(職員室や会議室など)での喫煙、生徒の目につくような敷地内での喫煙もなくなっている。

 今日の教育の荒廃、危機の克服には教師が敬われる社会にすることが重要と考えているが、喫煙者を敷地外に追い出すような対応では敬われるどころか笑われるだけである。喫煙者だって大事な職員であり、決して無能不適切な職員ではない。

 日本での喫煙の歴史は古く、また、喫煙の習慣はすぐに止められるものではない。時間をかけてこの国から喫煙の習慣を無くしていくことがいいのだろう。西中の喫煙者は毎年減り続けほんの僅かになった。

 平成22年10月から煙草は大幅に値上げされ、1年も経たないのに、1箱700円くらいまで引き上げるべきだ、1箱1000円は国際的な常識、煙草税なら値上げしても文句が来ないから、といった大臣などの発言や記事に情けない気持ちになった。百害あって一利なしと言われるものであっても、喫煙者にとってささやかな楽しみになっているのも事実である。喫煙者は肩身の狭い思いをしているが、こうなると虐げられているといった気持ちにもなるだろう。税収乏しき状況の中、2兆円以上もの税金を納めてくれる喫煙者に手を合わせるくらいの気持ちがあってもいいのではないか。

 私は喫煙者ではないが、喫煙者の気持ちは十分理解できるし同情している。教職員の喫煙者はやがていなくなるだろうが、それまではそれなりの配慮が必要である。ストレスを溜めることなく、毎日気持ちよく働いてほしいからだ。喫煙者のために、喫煙して全く問題のない場所を探して喫煙所に指定したいものである。  (2012.1.21)