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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇明日を信じて

 「朱に交われば紅くなる」という思いがあるのか、問題行動を繰り返す生徒と我が子をつき合わせたくないと考える保護者は少なくない。中にはつき合うなと注意する保護者もいる。教師も問題行動の波及をくい止めるために、時にはそのように考えることもあるだろう。いろんな場合があるので一概に望ましいとか望ましくないと言うことはできないが、教師には言ってほしくない。          

 人間は自己の人生の意義(存在価値、使命、真の喜び、等)を理解して生きることが大切である。問題行動をくり返す生徒は人生の意義を分かっていない。だから今を大切にしない。手にした食券で食事ができると知ったら食券を捨てたりしない。知らなければ単なる紙切れで捨ててしまうかもしれない。問題行動のくり返しは食券を捨てるような行為である。この世に生まれた甲斐もなくなるだろう。 

 教師が困っている生徒は、本当に困っているのは生徒自身であるとお聞きした。教師の手を他の生徒以上に必要としている。教師にもつき合うなと言われ見捨てられたら、本来の姿を取り戻すことも容易ではない。腹の立つ時もあるだろうが、温かいまなざしは必要だろう。 (2011.12.13)