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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇成績で人生は決まらない

 今日は通信票が渡されますが、通信票には喜ぶ人がいればがっかりする人もいるものです。喜ぶ人には喜んでほしいと思いますが、がっかりした人には変な言い方ですが、がっかりしないでほしいと思います。

 私の知り合いで互いに同級生の二人の人がいます。一人は学校の成績が非常に優秀でしたが、もう一人は目立たない存在でした。この目立たなかった人と顔を合わせる機会がありました。近況を聞かせてもらうと今では社長になっていました。社長には家の跡を継いだのではなく、自分で会社を立ち上げたとのことでした。そして、成績優秀だった方はその会社の社員となっていました。話を聞かせてもらいながら、人生は成績だけではないということをつくづく考えさせられました。

 だから勉強しなくても大丈夫というのではありません。勉強は一生懸命やってほしいのですが、結果については悩まないで堂々と胸を張って生きてほしいと思っています。本日渡される通信票は、皆さんの将来や可能性まで評価しているものではありません。(平成20年7月18日 1学期終業式)

 生徒は学校生活の大部分を授業で過ごす。したがって、多くの生徒がどうしても成績にとらわれがちになる。保護者も同様だろう。頭が良いだの悪いだのと劣等感をもたせたくないし、優越感にひたることもない。「駕籠(かご)に乗る人担(かつ)ぐ人、そのまた草鞋(わらじ)を作る人」との教えは、多くの皆様のお陰で生きていること、誰もがこの世の中で役に立ちそれぞれに人生があることを教えている。道理に反した生き方には恥じても成績で恥じることはない。  (2011.11.17)