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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇「優秀な子どもにしよう」と思うな

 保護者にこのような話を何度もした覚えがある。「子どもが親より優れていると思わないこと、とにかく子どもは親以下である」、「鳶(とんび)が鷹を生むことはない」、「大市民でなくていい、小市民で十分ではないか」、「自分の子は、誠実に生きて、わずかながらでも皆さんのお役に立てる人間になれれば」と考えれば、親の気負いはなくなるし、子どもは負担にならないと。

 高い目標を定め、それに向かうよう叱咤(しった)激励すれば子どもはつらくなる。テストで80点を取ったら賞賛に値するのに、「何だ満点じゃないのか」とでも言ったら、もう話す気にもなれない。「立派だね」と誉めてやれば、また頑張ろうとの気持ちにもなる。学校での意欲的ではつらつとした子どもの姿は、やがて自慢の子どもにも思えてくるだろう。     

 剣道の試合を見に来た父親が、子どもを殴っていたのを見たことがある。素人の父親なら、殴られることもなかっただろう。素人なら微妙なところが分からないので、責めるようなことは言わないし言えない。だからのびのびできるという面がある。この子どもは、父親にはもう来てほしくないと思ったことだろう。                      

 昔から、「子どもに過剰な期待をするな」、「夢を託すようなことはするな」と言われているが、親が敷いたレールの上を、子どもに走らせてはいけないだろう。