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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇不登校Ⅰ-(2)…学校拒否ではない

学校を拒否しているのではない                                                                    10年くらい前までは、登校拒否と言っていました。登校したいのにできない(「明日は学校に行くよ」と準備をし、床に入るのですが、朝になると、行けなくなってしまう、といった例はたくさんあります)、登校意欲がわかない、集団に溶け込めない、といった場合がほとんどで、拒否ではないのですから、呼称変更は適切でした。
 不登校を登校拒否と言っていたのでは、「現在の学校には多くの問題があり、そのために生徒が登校を拒否している」との認識をもつ人も出てくるでしょう。学校に改善すべきことはたくさんありますが、間違った認識からは、間違った対策しか出てこないと思います。

不登校はいじめによるものか
 「学校には、そんなにいじめがあるのかい?」、「不登校の原因はいじめなんだろ」と聞く人がいます。しばしば報道されるいじめと不登校が結びついて、不登校の原因をいじめと考えてしまったようです。                                                            
      いじめが横行する学校なら、いじめによる不登校は多くなると思いますが、いじめが減っているのに不登校は増加しています。いじめが不登校の原因ならば、いじめ解消で不登校はなくなります。しかし、いじめがなくても不登校は起きているのです。

どの子にも起こり得る         
 文部省は、不登校に対し、「どの子にも起こり得る」との考えを示しました。不登校問題の認識が深まってきた現在では、「特異な子どもの特異な行動」と考える人はほとんどいないと思います。「どの子にも起こり得る」とは、どの子も不登校になる可能性があるから注意しなさい、という意味ではありません。「どの子にも起こり得る」との認識の下、学校・家庭・社会のそれぞれが教育を見直していくことにあります。