生徒指導のために保護者に学校へ来ていただくことがあるが、保護者を責めない対応は重要である。涙を流して嘆き悲しむ保護者を前にし、良い子にしようと一生懸命に育ててきた保護者を責めるようなことがあってはならない。逆の立場になって考えれば、同じく子どもを育てる立場にあることを考えれば、とるべき対応は自ずと決まってくる。情をもって保護者を支えることのみである。
大人だって過ちを犯す。私はこの年になっても時々母親に注意をされるくらいだから子どもは過ちを犯して当然、過ちを犯しながら大人になっていくのである。したがって、保護者にも生徒にもこのことを踏まえてもらいながら、自らの行いで保護者に迷惑をかけたことを生徒には厳しく責めても保護者を責めてはならない。
生徒指導を通してその生徒をより成長させることができる。私たちも力をつけていくことができる。保護者には学校の味方、理解者になってもらうことができる。そう考えると問題行動はむしろチャンス到来と喜ぶべきことである。 (2011.9.28)