孔子の弟子の子貢という人が孔子に尋ねました。「一言で、生涯それを行えばよいことがありますか」と。この問いに孔子は、「それは恕であろうよ。自分がしてほしくないことは人にしてはならない」と語りました。孔子は、今から2500年程前に生きた中国の思想家です。足利学校に祀られている人です。
恕とは、相手を自分と同じように見る心のことです。自分を思うのと同じように相手を思いやることです。この心には、もう十分、これで終りということがありません。年齢と共に磨かれ、また、磨き続けていくべきものと思います。この心をいろんな活動を通して磨いてほしいと思います。(平成20年5月7日 学校集会)
昨今、恕はどうなってしまったのかと感じる事件が多い。日本人の精神性が失われ、自壊への道を歩んでいると考えるべきではなかろうか。
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『子貢問いて曰く、一言にして以って終身之を行う可き者有り呼
子曰く、それ恕呼、己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ』 (2011.8.27)