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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇教員免許更新制について

 終身免許だった教員免許が、平成21年4月より、更新制(有効期限を10年と定め、10年ごとに更新講習を義務づけ、免許が更新される制度)となり、大学などの教育機関で、「必修領域(教育の最新事情に関する事項)」が12時間以上、「選択領域(専門教科領域の事項)」が18時間以上の合計30時間以上の講習が義務づけられた。  

 この制度は、当初は不適切教員の排除がねらいだったが、いつの間にか消え失せ、教員の資質能力、指導力を高める画期的な制度とされているが、教師には相当な負担であり、真面目な教師を苦しめる制度になってしまったように思う。一体どこの誰が画期的と考えているのだろうか。私は今まで、画期的どころか肯定する教職員にさえ出合ったことがない。  

 それぞれの講座には定員があり、また、希望する講座が遠方の大学にしかなければ、受講することもできない。そこで、講座選択は、近距離、定員未満、同じ場所、講座ごとの費用がかからないといったことが優先されることになる。朝から夕方まで、最短でも必修で2日、選択で3日かかる。休日や長期休業中でも、教師は部活動の大会や指導、出張等で多忙で、余裕が益々なくなっている。2009年度の精神疾患による休職者は、全国で5458名になったが、今後も益々増加するように思われる。全国に、こんなに休職者が出る職種は他にあるのだろうか。                                  

 教師は長い経験と研鑽を通して磨かれていく。教員免許は運転免許のようなものではない。10年に1回の講習で画期的に磨かれるものなら、教員免許とは、何とも軽いものである。教員養成を4年から6年に延長する必要はない。現政府及び与党は、廃止の方向で検討したようだが、参院選の敗北で、教職員免許法の改正の見込みはなくなった。日教組だけでなく、日教組に反対する団体の教師も反対している状況を多くの人に知ってほしいものである。